「子供が手足を痛がっていて不安…」「関節が痛いって子供が言っているけど、どうしたらいいんだろう…」
あなたは今こんなことで困っていませんか?
子供が体を痛がっていても、何が原因なのか、どうしたらいいのか迷ってしまいますよね。
このような不安を解消するため、今回の記事では子供の手足の関節が痛い時の原因や考えられる病気、受診すべき診療科を解説していきます。
子供が実際に手足や関節を痛がっている場合、その原因には何が考えられるでしょうか?ここでは原因を大きく4つに分けて考えていきましょう。
からだに外的な力が加わったことにより、筋肉や骨、関節の損傷で痛みが起きることがあります。
何かにぶつかったり転んだりした後に痛みがおきている場合は、けがによる可能性が大きいです。ぶつけた場合は内出血が起き、青あざが見てわかることもあります。
痛がっている場所があざになっていないか確認したり、本人にどこかにぶつけていないか聞いたりしてみましょう。
インフルエンザや風邪などの感染症にかかった場合も手足や関節が痛くなることがあります。体を守るために免疫細胞から体内へ放出される物質は、痛みを引き起こす物質のはたらきを強める作用をもっています。
そのため、感染症にかかった場合に関節痛などの痛みが感じられるのです。のどの痛みや咳、鼻水など、かぜのような症状とともに手足や関節の痛みが出ている場合は、感染症が原因のことがあります。
実は、「成長痛」という決まった病気があるわけではありません。小児期におこる足の痛みで、特定の特徴をもつものを総称して呼ばれています。
痛みの原因は明らかにはなっていませんが、成長すると自然に痛みは少なくなっていきます。特徴としては以下のようなものがあります。
・夕方から夜にかけて足に痛みがある
・不定期に繰り返し痛みがおきる
・さすったり撫でたりすると痛みが改善し、翌朝にはまったく痛みがなくなっている
他の原因を除外した後に成長痛と考えられるので、痛みがひどい場合や続く場合は受診を検討しましょう。
運動による関節への負担や、さまざまな疾患が原因で関節部分が痛んだり腫れたりすることがあります。
関節で炎症が起きていることによって、痛みや熱感、腫れが生じるのです。痛みは関節を動かすときだけ起こることもあれば、じっとしているときにも起こることもあります。
子供の手足や関節が痛い場合、具体的にはどういった病気が考えられるでしょうか?
病名を明らかにするには医師に受診する必要がありますが、どういった病気があるのか気になりますよね。ここでは病名とともに、その特徴を解説していきます。
16歳未満で発症し、6週間以上つづく原因不明の慢性関節炎です。全身型と関節型に大きく分けられ、さらに関節型は少関節炎と多関節炎などに分かれます。
特定の検査ではっきりと断定できるものではなく、感染症や腫瘍などの他の病気が除外されたうえで診断される病気です。
・全身型:関節炎とともに、高熱が出たり発疹が出たりします。全身のリンパ節がはれたり、肝臓や脾臓がはれることもあります。
・関節型:関節のはれや痛みが生じ、微熱やだるさも出ることがあります。関節炎は指などの小さな関節から膝・肩など大きな関節まで起こります。
3~10歳の子供に発症し、女の子より男の子に多くみられます。何らかの原因で股関節に炎症が生じ、股関節・太もも、膝などに痛みが生じます。
比較的突然、痛みを訴えて歩けなくなったり、脚をひきずるような歩き方になることも。
原因はけが、アレルギー、感染など様々なものがあると考えられています。特に手術などの治療は必要なく、安静にしておくと長くても2週間程度で症状は軽くなっていきます。
体内のライソゾームというものの中に存在する酵素のひとつが先天的に欠損しているために起こる病気がライソゾーム病です。欠損する酵素の種類によって症状は異なり、現在約50種類のライソゾーム病が知られています。
例えば、ライソゾーム病の中でもファブリー病では、手足の先に痛みやしびれを感じることがあります。年齢とともに次第に病気が進行していくため、気になることがあれば受診しましょう。
それでは子供が実際に手足や関節が痛いと訴えている場合、何科を受診すべきでしょうか。
子供を総合的に診てもらいたい場合、まず小児科を受診しましょう。子供は自分の症状をうまく説明できないこともありますが、小児科なら総合的に診察し、診断・治療してもらえます。
転んだ、どこかに強く体を打ち付けた後などの場合、整形外科を受診するのも良いでしょう。外傷が原因の痛みなら、整形外科での診察・治療でよくなることが期待できます。
病気は早めに発見することで、早期治療につなげることができます。子供に症状が出ている場合には、早めに病院に受診することを検討しましょう。
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