泣き声が小さい

最近泣き声が小さい気がする…

最近泣き声が小さい気がする…

「最近、子供の泣き声が小さい気がして不安…」「子供の声が小さいけれど、何かするべきなのかな…」

あなたは今こんなことで困っていませんか?

子供の泣き声が小さくても、何が原因なのか、どうしたらいいのか迷ってしまいますよね。

このような不安を解消するため、今回の記事では子供の泣き声が小さいときの原因や考えられる病気、受診すべき診療科を解説していきます。

子供の泣き声が小さい原因は?

子供の泣き声が小さい場合、何か原因なのか気になりますよね。ここでは原因を大きく3つに分けて考えていきましょう。

もともとの子供の個性

子供の泣き声にも個性があります。大人でも声の大きい人や声の小さい人がいるように、個性として声の大きさが小さい場合があります。

一般的には、体の大きい子や男の子のほうが泣き声も大きい傾向があります。

ミルクをよく飲んでいて、体重が増えており、特に異常がみられなければ泣き声が小さくてもあまり心配いりません。子供の体調をうかがいながら、様子を見てみましょう。

のどに異常がある

大きな泣き声を出すためには、のどが正常に機能している必要があります。のどのあたりが炎症などによって腫れていたりすると、のどを空気がうまく通らず、上手に泣き声を出すことができません。

のどの奥が腫れる病気には、クループ症候群というものがあります。詳しくは下で解説していきます。

筋肉・呼吸に異常がある

大きな泣き声を出すためには、筋肉がうまく働いている必要があります。

空気を吸ったり吐いたりする際につかわれる呼吸筋などが、泣き声にかかわっているのです。そのため、全身の筋力が落ちた状態や、呼吸がうまくできない状態になると、泣き声が小さくなります。

考えられる病気は?

考えられる病気は?

子供の泣き声が小さい場合、具体的にはどういった病気が考えられるでしょうか?

病名を明らかにするには医師に受診する必要がありますが、どういった病気があるのか気になりますよね。ここでは病名とともに、その特徴を解説していきます。

クループ症候群

喉頭(のどの奥)が狭くなって、ケンケンという感じの特徴的な咳や、声がれ、呼吸困難などの症状があらわれる症候群です。

声が出にくくなるため、泣いたときもいつものような泣き声が出ずに、息が漏れるような音がすることがあります。急激な炎症によってのどの奥が腫れることでこれらの症状がみられます。

クループ症候群の原因としてもっとも多いのはウイルス感染によるものです。生後3か月~3歳までの子供に多くみられます。

急性細気管支炎

発熱、鼻水、咳、呼吸困難などがあらわれる病気で、おもに2歳未満の子供におこります。

急性細気管支炎の多くはRSウイルスというウイルスが原因とされています。元気がなく泣かない、「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という苦しそうな呼吸などがあれば、呼吸困難になっていると考えられます。

筋ジストロフィー

筋ジストロフィーは、体を動かす筋肉の異常がおきる遺伝性の筋疾患の総称です。この中には色々な病気が含まれ、どの病気も筋肉の機能に必要なたんぱく質を設計する遺伝子に変異が生じたためにおきる病気です。

たんぱく質の機能がはたらかずに筋肉がこわれていき、筋力が低下することによってさまざまな症状がおこります。泣き声を出すための、呼吸などにかかわる筋肉が低下することにより、泣き声が小さくなります。

ほかの症状としては、歩けるようになるのが遅い、歩き方や立ち上がり方がおかしい、転びやすいなどの症状がみられます。

脊髄性筋萎縮症

脊髄性筋萎縮症は、脊髄にある運動神経細胞に異常がおこり、だんだんと筋力が低下したり、筋肉がやせていったりする病気です。

泣き声を出すのも筋肉を使っているため、声にかかわる筋力が低下していると泣き声が小さくなります。

症状の重症度によって4つのタイプに分類され、Ⅰ型(重症型)は生後数週間で運動機能が下がってしまい呼吸がうまくできなくなります。

Ⅱ型は支えなしで立ったり歩いたりすることができません。

Ⅲ型は歩けるようになるが次第に歩けない、転びやすいなどの症状が出てきます。

Ⅳ型は成人になってから発症し、軽度の筋力の低下があります。

脊髄性筋萎縮症は、かつては症状を軽くするリハビリなどの対症療法が主な治療でした。現在では新しい治療薬が承認されており、早めに治療を受けることが有効です。

受診は何科?受診の目安は?

受診は何科?受診の目安は?

それでは実際に子供の泣き声が小さい場合、何科を受診すべきでしょうか。結論としては、小児科への受診をお勧めします。

泣き声が気になるような乳児の場合、自分の症状を説明することは難しいでしょう。ですが小児科なら総合的に診察し、診断・治療してもらえます。

さらに専門的な治療が必要な場合は、それぞれの分野に詳しい小児科へと紹介されるはずです。気になることがあれば遠慮なく小児科で相談してみましょう。

病気は早めに発見することで、早期治療につなげることができます。

子供に症状が出ている場合には、早めに病院に受診することを検討しましょう。


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