蒙古斑が大きい

蒙古斑が大きい気がする…

蒙古斑が大きい気がする…

「子供の蒙古斑が大きい気がして不安…」「子供の蒙古斑が大きいんだけど、どうしたらいいんだろう…」

あなたは今こんなことで困っていませんか?

子供の蒙古斑が大きいことが気になっても、何が原因なのか、どうしたらいいのか迷ってしまいますよね。

このような不安を解消するため、今回の記事では子供の蒙古斑が大きい原因や考えられる病気、受診すべき診療科を解説していきます。

子供の蒙古斑が大きい原因は?

子供の蒙古斑が大きい気がすると、その原因は何なのか気になりますよね。ここでは原因を3つに分けて考えていきましょう。

通常の蒙古斑の経過

そもそも蒙古斑とは、どのようなものかご存じでしょうか。蒙古斑は赤ちゃんに生まれつきある青あざの一種で、日本人ではほぼ100%誰にでもみられます。

皮膚の深いところにメラノサイトという色素細胞が集まってできるのが青あざです。蒙古斑は胎児のころから赤ちゃんにある青あざが一部残ったものと考えられています。

通常の蒙古斑はお尻から背中にかけてみられ、生後2歳ごろをピークとして青みがかってきます。そのため、生後すぐに気にならなかったのが2歳ごろに気になり出したのであれば、通常の経過だと考えられます。

蒙古斑は、その後だんだんと薄くなり、10歳ごろまでには大部分が消えていきます。

成長して皮膚が伸びたため

蒙古斑は皮膚の深いところにあるため、子供が成長するとともに皮膚が伸びると、蒙古斑も一緒に広がったように見えます。

通常の蒙古斑であれば、上記のとおり、10歳ごろまでには薄くなって消えていきます。

皮膚の組織異常

遺伝子の異常により、メラノサイトの移動に関与する皮膚の機能に異常があると、蒙古斑が通常より大きかったり、お尻や背中以外の場所にみられることもあります。

代表的なものとしては、このあと言及するライソゾーム病があります。

考えられる病気は?

考えられる病気は?

子供の蒙古斑が大きい場合、具体的にはどういった病気が考えられるでしょうか?

病名を明らかにするには医師に受診する必要がありますが、どういった病気があるのか気になりますよね。ここでは病名とともに、その特徴を解説していきます。

異所性蒙古斑

通常の蒙古斑お尻から背中にかけてみられますが、それ以外の場所にできるものを異所性蒙古斑といいます。

異所性蒙古斑もお尻の蒙古斑と同じように、多くは自然と消えていき、10歳ごろまでには目立たなくなるとされています。しかし、なかには色がうすくならずに残るものもあります。

服に隠れない場所に蒙古斑がある場合などは、精神的な苦痛をやわらげるため、治療の対象になることもあります。

ライソゾーム病

体内にはライソゾームという器官があり、そのライソゾームの中に存在する酵素のひとつが先天的に欠損しているために起こる病気が、ライソゾーム病です。欠損する酵素の種類によって症状は異なり、現在約50種類のライソゾーム病が知られています。

ライソゾーム病のひとつであるムコ多糖症Ⅰ型では、蒙古斑が大きい、からだ全体に蒙古斑があるという症状が出ることがあります。

ムコ多糖症Ⅰ型はアルファ-L-イズロニダーゼという酵素の働きが低くなることで、グリコサミノグリカンという物質が体内に蓄積していき、様々な症状がおきる病気です。

蒙古斑の他には、頭が大きい、唇が厚い、舌が大きいなどの特徴的な顔つきもみられます。成長するにつれて、角膜がにごって視力低下がおきたり、慢性中耳炎になったりすることがあります。

また、ムコ多糖症Ⅱ型では、イズロン酸-2-スルファターゼという酵素の働きが低いことにより様々な症状が生じ、大きい蒙古斑や異所性蒙古斑がみられることがあります。

こちらも特徴的な顔つきがみられ、中耳炎を繰り返したり難聴になったりしますが、全般的にムコ多糖症Ⅰ型より症状が軽いとされています。

受診は何科?受診の目安は?

受診は何科?受診の目安は?

それでは子供が実際に血が止まりにくい場合、何科を受診すべきでしょうか。

小児科

子供を総合的に診てもらいたい場合、まず小児科を受診しましょう。子供は自分の症状をうまく説明できないこともありますが、小児科なら総合的に診察し、診断・治療してもらえます。

内科

自分の症状を説明できて、大人と同じように診察が受けられれば、内科を受診してもかまいません。診療施設によっては「内科・小児科」と幅広い年齢に対応しているところもあります。お近くの病院を調べてみましょう。

病気は早めに発見することで、早期治療につなげることができます。子供に症状が出ている場合には、早めに病院に受診することを検討しましょう。


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